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2020.9.25「女性はうそをつける」自民 杉田水脈衆院議員
投稿 10月 21st, 2020自民党の杉田水脈 (すぎたみお)衆議院議員が、党の会議で女性に対する暴力や性犯罪などに関連して「女性はいくらでもうそをつける」などと発言していたことがわかりました。
25日開かれた自民党の内閣第一部会などの合同会議では、内閣府の来年度予算の概算要求が議題となり、内閣府の担当者が女性政策や子育て支援策などとともに、性暴力被害者の相談事業について説明しました。
関係者によりますと、杉田水脈衆議院議員は質疑の中で、女性に対する暴力や性犯罪などに関連して「女性はいくらでもうそをつける」などと発言したということです。
杉田氏は会議のあと記者団に対し「そのようなことは言っていない」と発言を否定しました。
以上は、NHK報道から
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200925/k10012635291000.html
以下は、GSMLから 杉田関連報道
「女性はうそをつける」自民 杉田水脈衆院議員 本人は発言否定」@NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200925/k10012635291000.html2020年9月25日 20時05分
自民党の杉田水脈 衆議院議員が、党の会議で女性に対する暴力や性犯罪などに関連して「女性はいくらでもうそをつける」などと発言していたことがわかりました。
25日開かれた自民党の内閣第一部会などの合同会議では、内閣府の来年度予算の概算要求が議題となり、内閣府の担当者が女性政策や子育て支援策などとともに、性暴力被害者の相談事業について説明しました。
関係者によりますと、杉田水脈衆議院議員は質疑の中で、女性に対する暴力や性犯罪などに関連して「女性はいくらでもうそをつける」などと発言したということです。
杉田氏は会議のあと記者団に対し「そのようなことは言っていない」と発言を否定しました。
共産 田村政策委員長「怒りを抑えられない」
共産党の田村政策委員長は記者会見で「大変驚き、怒りを抑えられない。女性たちが安心して性被害について相談し、解決ができるよう政府の動きも始まっている時に、こうした発言が出てくるのは許しがたい。杉田議員は女性に蔑視的な発言を繰り返していて、なんら反省がないことのあらわれであり、自民党としてこのまま認めるのか問われている」と述べました。
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「性被害「女性はいくらでもうそ」 自民・杉田議員、蔑視発言」@毎日新聞(大阪版)
https://mainichi.jp/articles/20200926/ddn/041/010/021000c
2020年9月26日 大阪朝刊
自民党の杉田水脈(みお)衆院議員は25日に開かれた党の内閣第1部会・第2部会合同会議で、政府側から性暴力被害者の相談事業に関する説明を受けた際「女性はいくらでもうそをつけますから」と発言した。被害者を蔑視する発言で、批判が出るのは必至だ。
杉田氏は会議後、記者団に「そんなことは言っていない」と述べて否定したが、会議に出席した複数の関係者が、杉田氏の発言を認めた。
この日の会議では内閣府が、所管する女性政策や子育て、防災関連の2021年度予算概算要求に関し説明。男女共同参画局は、行政や民間が運営する性暴力被害者のための「ワンストップ支援センター」を全国で増設する方針などを説明した。
関係者によると、杉田氏は質疑の中で、支援センターなどでの相談事業について、民間委託ではなく、警察が積極的に関与するよう主張。被害の虚偽申告があるように受け取れる発言をしたという。担当者は「国の方針として性暴力根絶に向けて取り組む」と回答した。
杉田氏を巡っては8月、性暴力被害を公表したジャーナリスト伊藤詩織さんを誹謗(ひぼう)中傷するツイートに賛同を示す「いいね」を押し、名誉を傷つけたとして提訴されている。この他、18年には性的少数者のカップルは「生産性がない」と月刊誌に投稿するなど、言動が物議を醸してきた。
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杉田議員の発言について、昨日(25日)のsession22でも、短くですが取り上げられていました。その中で、ニュースソースについても言われており興味深いです。
https://www.tbsradio.jp/522047 (冒頭のニュースで取り上げられています)
番組に出演しているTBSの澤田記者が聞いた話として、下のような話が出ていました。
(他の)TBSの記者が、出席議員に聞いたところ、確かにその発言があったと。そしてその発言に対し、会場では笑いが起きたと。
当該話してくれた議員は女性だったが、そこ(笑いが起きた)にも違和感があったと話したと。
これを紹介した後、「そういう違和感が自民党内でも出るようになってきたのかな」、とTBSの記者がコメントしています。
また、上谷弁護士と電話でつないでやりとりも。
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「女性いくらでもウソ」に抗議のデモ 杉田氏改めて否定」@朝日新聞デジタル
https://digital.asahi.com/articles/ASN9V6QJVN9VULFA00J.html
2020年9月26日 20時23分
杉田水脈議員の「女性はいくらでもウソをつける」との発言に抗議する「フラワーデモ」が26日夜、インターネット上で行われた。緊急開催を呼びかけた作家の北原みのりさんは、「性暴力根絶に向けて被害者たちが必死に声を上げてきた運動を後退させる、ひどい発言だ。なかったことにしてはいけない。きちんと怒りたいと思った」と、急きょ開催を決めた理由を話した。
花を手に性暴力の根絶を訴えるフラワーデモは昨年3月、被害者の意に反する性交と認めながら無罪とする判決が相次いだことをきっかけに始まり、全国に広がった。被害者や性被害の苦しみに寄り添おうとする人たちが集まり、毎月11日に開かれている。この日は各地でフラワーデモを開く人たちが、だれでも視聴できるオンライン配信に参加して、それぞれの思いを発信した。
フラワーデモの主催者らは杉田氏に謝罪と発言の撤回、議員辞職を求めるオンライン署名も始めた。一方、杉田氏はこの日、自身のブログを更新し、「報道にありましたような女性を蔑視する趣旨の発言はしていない」とした。
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「杉田水脈氏 性暴力被害者巡り「女性はいくらでもうそ」 問題発言繰り返す背景とは」@毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20200926/k00/00m/040/183000c
2020年9月26日 19時57分(最終更新 9月26日 20時06分)
性的少数者やジェンダーをめぐる寄稿や発言がたびたび問題化してきた自民党の杉田水脈衆院議員(比例中国ブロック)が、今度は性暴力被害者の相談事業をめぐって「女性はいくらでもウソをつけますから」と発言した。これまでの問題発言を振り返り、その背景を探った。【大迫麻記子/統合デジタル取材センター】
性暴力被害者支援強化策の説明で発言飛び出す
杉田氏は9月25日に開かれた自民党内の会議で、行政や民間が運営する性暴力被害者のための「ワンストップ支援センター」を全国で増設する方針などを内閣府が説明した際、「女性はいくらでもウソをつけますから」と、被害の虚偽申告があるように受け取れる発言をした。杉田氏は26日午後、自らのブログに「一部報道における私の発言について」と題する記事を投稿し「女性を蔑視する趣旨の発言はしていない」と記しているが、共同通信の取材に対し、複数の会議出席者が杉田氏の発言を認めている。
「だったら結婚しなくていい」「コミンテルンが仕掛けた」
杉田氏の主張が大きな問題となったのは2018年、月刊誌「新潮45」(新潮社)に「『LGBT』支援の度が過ぎる」と題する寄稿をしたのが最初だ。LGBTなど性的少数者について「子どもを作らない、つまり生産性がない」などと記し、差別的だとして批判が殺到。新潮45は休刊に追い込まれ、自民党も「個人的な意見とはいえ、問題への理解不足と関係者への配慮を欠いた表現がある」と不適切だったことを認める見解を発表した。
今年1月には衆院本会議で、選択的夫婦別姓の導入を求める野党議員の質問の最中、本会議場から女性の声で「だったら結婚しなくていい」とのヤジが飛び、複数の議員が杉田氏によるものと指摘。杉田氏は否定しなかった。
保育所の増設や夫婦別姓、LGBT支援などを求める動きに対し「日本の家族を崩壊させようとコミンテルン(共産主義政党の国際組織)が仕掛けた」などと述べて物議を醸したこともある。
伊藤詩織さんやジェンダー研究者が提訴
訴訟になっているケースもある。
19年2月には、杉田氏にツイッターやインターネットテレビなどで中傷されたとして、日本学術振興会の科学研究費助成を受けたジェンダー関連の研究を担当していた牟田和恵・大阪大教授ら研究者4人が損害賠償と謝罪などを求めて提訴した。訴状によると、杉田氏は「活動家支援に科研費を流用している」などと述べたとされる。
また、自らの性暴力被害を公表したジャーナリストの伊藤詩織さんも今年8月に杉田氏に対し損害賠償を求めて提訴した。伊藤さんに対し「ハニートラップを仕掛けた」「売名行為」などと中傷するツイッターの投稿に、杉田氏が「いいね」を押したことで名誉を傷つけられたとしている。
維新から自民へ 安倍氏が比例名簿で異例に厚遇し当選
杉田氏は12年衆院選に日本維新の会から出馬し、選挙区では自民党候補者に敗れたものの比例で復活して初当選。14年は落選したが、17年に自民党にくら替えし、比例単独候補として当選した。安倍晋三前首相の後押しによって名簿順位で優遇された経緯を、ジャーナリストの桜井よしこ氏が過去にネット番組で紹介している。
政治アナリストの伊藤惇夫さんは「杉田氏は比例名簿で異例の厚遇を受けたからこそ当選できた。あからさまな問題発言を繰り返す杉田氏が容認されてきたのは、安倍政権の右翼的な国家観やムードの反映だった」と指摘する。菅義偉首相については「生活密着型・実利主義」と伊藤さんは見ており「安倍政権のイデオロギーを継承したようには見えないので、杉田氏の非常識な発言をこれまでのように容認はしないと期待したい」と話す。
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「杉田水脈氏の発言に懸念や抗議 「被害者を孤立させる」」@東京新聞(共同通信)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/57987
2020年9月26日 20時52分
性暴力被害を巡り、自民党の杉田水脈衆院議員が「女性はいくらでもうそをつけますから」と発言したことが被害者に衝撃を与えている。「苦しむ人を孤立させる」。性暴力は訴えにくく、相談しても信じてもらえず傷つく当事者もいる。性暴力撲滅を訴える「フラワーデモ」の主催者らは26日、謝罪と議員辞職を求める署名活動を始めた。
26日夜にはフラワーデモが急きょオンラインで開催された。主催者の一人で作家の北原みのりさんは「国会議員が被害者の声をつぶすような発言をすることは許されない」と抗議。辞職などを求めて既に2万人超の署名が集まったという。
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読売新聞の最初の記事には、(たぶん)他紙には書いてない発言が出ておりました。
続いて、「そういう方は多々いた」とも言っていたというのですね。(皆川さんコメント)
「女性はいくらでもウソつける」…自民・杉田衆院議員、性暴力相談事業を批判」@読売新聞オンライン
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20200928-OYT1T50159/
2020/09/28 19:54
自民党の杉田水脈衆院議員が非公開の党の会議で、女性への性暴力を巡る相談事業に関し「女性はいくらでもウソをつける」と発言していたことが分かった。複数の出席者が明らかにした。杉田氏は発言を否定しているが、野党は発言の撤回や議員辞職を求めている。
杉田氏の発言は、25日に党本部で行われた内閣部会などの合同会議で出た。出席者によると、杉田氏は相談事業のあり方を批判し、「女性はいくらでもウソをつける。そういう方は多々いた」などと述べたという。
杉田氏は自身のブログで「女性を蔑視する趣旨の発言はしていない」と発言そのものを否定している。
共産党の小池書記局長は28日の記者会見で、「女性差別であり、許しがたい。謝罪、撤回を強く求め、できなければ議員辞職を求める」と語った。立憲民主党の枝野代表も発言を「論外だ」と批判している。
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「橋本女性活躍相 杉田議員発言「非常に残念」 党で適切な措置を」@NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200929/k10012639561000.html
2020年9月29日 14時11分
性犯罪などをめぐって自民党の杉田水脈・衆議院議員が「女性はいくらでもうそをつける」と発言したとされる問題について、橋本女性活躍担当大臣は「非常に残念に思う」と述べ、党として適切な措置を講じるべきだという考えを示しました。
自民党の杉田水脈・衆議院議員は、先週開かれた党の会合で、性犯罪などをめぐって、「女性はいくらでもうそをつける」と発言したとされていますが、杉田氏本人は否定しています。
これについて、橋本女性活躍担当大臣は、閣議のあとの記者会見で「性犯罪や性暴力などへの取り組みで、大変な力を注いで頑張っている職員などを、踏みにじるような発言ではなかったかと非常に残念に思う」と述べました。
そのうえで、橋本大臣は「個人の発言とは思うが、自民党として適切な措置をしていくべきではないか。声をあげることができない、困難な状況に陥っている方たちに対し、内閣府としては、全力で対応に努力していきたい」と述べました。
立民 福山幹事長「どのような処分 自民の対応注視」
立憲民主党の福山幹事長は、29日の記者会見で、「杉田議員の発言は、非常に残念だ。女性差別にとどまらず、性暴力被害に苦しむ当事者を傷つけるものであり、発言自体を認めていないのも不届きだ。自民党の中で、杉田氏に対してどのような処分や対応が行われるのか、まずは注視していきたい」と述べました。
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「杉田水脈氏の議員辞職求める署名に9万筆近く 「激しく性差別的」と自民党にも対処求め」@ハフポスト
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5f72e67fc5b6f622a0c3e235
2020年09月29日 17時24分 JST | 更新 2020年09月29日 17時26分
フラワーデモは、杉田議員の謝罪や議員辞職などを求めるオンライン署名も実施。29日夕方時点までに9万筆近くが集まっている。
北原さんによると、当初は自民党の野田聖子幹事長代行に面会を呼び掛けていたが辞退の連絡があった。今後は橋本・男女共同参画相にもアプローチし、自民党として対処するよう抗議運動を続けて行きたいとしている。
また、杉田議員の発言について、「必ず録音があるはず。否定しているなら証拠を公開すべきだ」とも話している。
杉田議員の発言は
杉田議員は9月25日、自民党本部で開かれた党内の会議で、性暴力被害者への支援事業をめぐって「女性はいくらでもウソをつける」と発言したと報じられた。
朝日新聞デジタルなどによると、杉田議員は性暴力被害者のための「ワンストップ支援センター」について、事業を民間委託ではなく、警察が積極的に関与するよう主張。「女性はいくらでもウソをつけますから」と被害の虚偽申告があるかのように発言した。出席した複数の関係者が証言しているという。
杉田議員は9月26日、公式ブログに「一部報道における私の発言について」と題した記事を投稿。「女性蔑視を意図するような発言はいたしておりません」と反論した。
しかし波紋は広がり、28日には共産党が議員辞職を求めた。NHKによると、小池晃書記局長は「ひどい女性差別で、許しがたい発言と言わざるをえない。杉田議員をこのまま放置するのであれば、党の責任が問われる」と述べた。
自民党内からも批判の声が上がった。朝日新聞デジタルによると、橋本聖子・男女共同参画相は29日の会見で、杉田議員の発言は支援センター職員の努力を「踏みにじるような発言であり、非常に残念だ」。「自民党として適切な措置をするべきだと考えている」とし、党としての対応を求めた。
これまでも人権意識に欠けた発言
杉田議員はこれまでも、人権意識に欠けた、差別的な発言を繰り返してきた。
「新潮45」2018年8月号に寄稿した文章「『LGBT』支援の度が過ぎる」では、「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです」などと持論を展開。批判が相次いだ。自民党は「個人的な意見とはいえ、問題への理解不足と関係者への配慮を欠いた表現がある」と公式サイトに掲載し、本人にも指導した。
また、元TBS記者から性行為を強要されたと訴えているジャーナリスト・伊藤詩織さんについてBBCの番組で「女として落ち度がある」と言及。伊藤さんは、杉田氏が自身を誹謗中傷する複数のツイートに「いいね」をしたとして、損害賠償を求めて東京地裁に提訴している。
このほか、待機児童問題やシングルマザー支援、選択的夫婦別姓などについての発言でも物議を醸したことがある。
「女性がウソをつく」は典型的な「レイプ神話」
また、北原みのりさんは杉田議員の発言「女性がウソをつく」は「典型的なレイプ神話だ」と解説する。
「レイプ(強姦)神話」とは、強姦や性的暴行事件について広く信じられている偏見や誤解のこと。多くの人の意識に刷り込まれている「神話」によって、被害者の落ち度を責めたり、逆に被害者が助けを求めることが困難になっていると考えられている。
WHOが公開している性暴力被害者のための法医学的ケアガイドラインは「典型的なレイプ神話」として挙げられている誤解の3つめに「女性がウソをつく」を紹介。「虚偽の報告をしている割合は非常に低い」と正されている。
北原さんは「国際基準で明らかに誤解だと紹介されていることを国会議員が知らずに言っているのは恥ずべきこと。日本社会が性差別に寛容であることが背景にあり、変えていかなければならないこと」と指摘した。
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「杉田水脈議員発言 野党「見過ごせない」自民党に処分求める」@NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200930/k10012641031000.html
2020年9月30日 12時41分
性犯罪などをめぐって、自民党の杉田水脈衆議院議員が「女性は、いくらでもうそをつける」と発言したとされる問題について、立憲民主党など野党側は、自民党に対し、杉田氏の処分を求めていくことで一致しました。
自民党の杉田水脈衆議院議員は、先週開かれた党の会合で、性犯罪などをめぐって「女性は、いくらでもうそをつける」と発言したとされていますが、杉田氏本人は否定しています。
この問題について、立憲民主党、共産党、国民民主党、社民党の国会対策委員長は、国会内で行われた会談で、「杉田氏の発言は、会合の出席者も事実だと認めており、このまま見過ごせない」として、自民党に対し、杉田氏の処分を求めていくことで一致しました。
立憲民主党の安住国会対策委員長は、会談のあと記者団に対し、「何の処分もしないのなら、自民党の議員はみんな杉田氏と同じ考えなのかということになる。自民党全体の問題だ」と述べました。
一方、会談では、菅総理大臣が就任後初めての外国訪問として10月中旬にもベトナムなどを訪れる方向で調整していることについて、国会で所信表明演説などを行う前に訪問するのは問題ではないかという意見が出され、政府・与党側に真意をただすことになりました。
このあと安住氏は、自民党の森山国会対策委員長と会談し、杉田氏の処分を求めたのに対し、森山氏は、持ち帰って検討する考えを伝えました。
加藤官房長官「政治家であれば自分の発言に説明が当然」
加藤官房長官は午前の記者会見で、「個々の議員の発言について、政府として1つ1つコメントするのは、これまでも差し控えてきた。いずれにしても、政治家であれば、しっかりと自分の発言や行動について説明することが当然だ。また、自民党の対応については、党で判断されると思う」と述べました。
そのうえで「性犯罪や性暴力は、被害者の尊厳を著しく傷つける重大な人権侵害であり、決して許されない。今後とも政府をあげて、被害者支援も含めて性犯罪や性暴力の対策をしっかり進めていきたい」と述べました。
自民 森山国対委員長「発言があったとすれば極めて遺憾」
自民党の森山国会対策委員長は、国会内で記者団に対し、「どういう趣旨の発言だったかわからないが、報道のような発言があったとすれば極めて遺憾だ。私は女性がうそを言うとは思っていないが、立憲民主党の安住国会対策委員長からも『自民党としてけじめをつけてほしい』という話があり、承ったので、しかるべきところと相談したい」と述べました。
社民 福島党首「すさまじい偏見 国会議員辞職すべき」
社民党の福島党首は、記者会見で「女性がうそをつけるというのはすさまじい偏見で、性暴力を告発しようとする女性に声をあげさせないための発言だ。本人はきちんと説明し、国会議員を辞職すべきだ。また、自民党の責任も大きく、党として対処すべきだ」と述べました。
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「杉田水脈議員“発言” 自民幹部から注意」@TBS(動画あり)
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4090640.html
30日 16時08分
自民党の杉田水脈衆議院議員が性暴力の被害などをめぐり「女性はいくらでもうそをつける」などと発言したとされる問題で、下村政調会長が30日午後、杉田氏を呼び出し、事情を聴取しました。
午後3時すぎに自民党本部を訪れた杉田水脈衆院議員。杉田氏をめぐっては、先週金曜日、党の会議で女性への性暴力に対する相談事業をめぐり、「女性はいくらでもうそをつけますから」などと虚偽申告があるように受け取れる発言をしたと複数の出席者が証言しています。
杉田氏は「女性を蔑視する趣旨の発言はしていない」とコメントしていますが、野党側は30日、自民党に対し“けじめをつけてほしい”などと対応を求めました。
「非常に侮辱的な言葉であって、被害者から見たら看過できないような話であるので、十分にこれについては自民党として対応してほしいと」(立憲民主党 安住淳国対委員長)
野党側の求めに対し、自民党の森山国対委員長は「発言があったとしたら極めて遺憾なこと」だと述べ、「しかるべきところとよく相談していきたい」としていました。そして、杉田氏は午後3時過ぎから下村政調会長と面会し、下村氏から「真意が伝わる説明をするように」と注意を受けたということです。
「政調会長のほうからは、丁寧な、より真意が伝わる説明をするようにということで注意を受けましたので、今後はそちらのほうをブログでしっかりと書いていきたい」(自民党 杉田水脈衆院議員)
一方で、杉田氏は記者団に対し、“女性はいくらでもうそをつけるという発言はしていない”と、あらためて発言を否定しています。
「自民 下村政調会長 発言問題で杉田水脈議員を口頭注意」@NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200930/k10012641851000.html
2020年9月30日 17時30分
性犯罪などをめぐって、自民党の杉田水脈衆議院議員が「女性はいくらでもうそをつける」と発言したとされる問題について、下村政務調査会長は杉田氏に対し、発言の真意が正確に伝わるよう丁寧な説明が必要だとして口頭で注意しました。
自民党の杉田水脈衆議院議員は、先週開かれた党の会合で、性犯罪などをめぐって「女性はいくらでもうそをつける」と発言したとされていますが、杉田氏本人は否定しています。
これについて下村政務調査会長が30日午後、党本部で杉田氏本人から事情を聴きました。
この中で杉田氏が「女性の蔑視を意図した発言はしていない」と説明したのに対し、下村氏は「一連の報道を招いたことは、今後の自由かったつな議論を萎縮させかねず、発言の真意が正確に伝わるよう、より丁寧に説明することが必要だ」と述べ、口頭で注意しました。
このあと、杉田氏は記者団に対し「『丁寧に、より真意が伝わる説明をするように』と注意を受けたので、今後はブログでしっかり書いていきたい」と述べ、その後の記者団からの質問には応じませんでした。
また下村氏は記者団に対し「発言があったとされる党の会合の責任者から、きのう事情を聴いたが、会議は基本的には非公開で公にしないルールのもとでやっている。納得できるような説明をする手段は、杉田氏が判断することだ」と述べました。
自民 石破元幹事長「党としての説明も必要」
自民党の石破元幹事長は、東京都内で記者団に対し「どういう状況で発言したか分からないので論評は避けなければならないが、報道で知るかぎりは、女性の真摯(しんし)な思いを傷つけるものだ。杉田氏は衆議院比例代表の選出であり、自民党として投票をお願いしたからには、本人の説明だけでなく、党としての説明も必要だ」と述べました。
立民 枝野代表「発言は論外」
立憲民主党の枝野代表は、記者会見で「杉田議員の発言は、率直に言って論外だ。衆議院の比例代表の単独候補として当選した議員であり、杉田氏を公認し、こうした発言を容認している自民党の在り方が問われている」と述べました。
国民 玉木代表「国会議員の資格ない」
国民民主党の玉木代表は、記者会見で「発言によって悲しみ、つらい思いをする人に想像力が及ばないということであれば、国会議員の資格はない。許しがたい行為だし、自民党の比例単独の候補として当選された方だから、自民党として、しかるべき処分をすべきだ」と述べました。
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「杉田水脈氏「今後はブログで書きたい」 自民幹部が聴取」@朝日新聞デジタル(動画あり)
https://digital.asahi.com/articles/ASN9Z6JFXN9ZUTFK00M.html
2020年9月30日 22時00分 石井潤一郎、南彰、三輪さち子
自民党の杉田水脈衆院議員が「女性はいくらでもウソをつける」と発言したとされる問題で、同党の下村博文政調会長は30日、杉田氏から事情を聴いた。「真意が正確に伝わるよう、より丁寧な説明が必要だ」として自ら説明するよう求め、口頭で注意した。発言の有無など聴取内容については、明かさなかった。
(略)
下村氏は記者団に会議の責任者への聴取も行ったことを明かしたうえで、「(発言したとされる)部会では会議を基本的に非公開とし、各人の発言は公にしないルールでやっている」と述べ、「ウソをつける」発言があったかどうかも明らかにしなかった。聴取結果を聞いた党幹部は「発言はあったようだ。ただ、当時は長々と話す中で興奮もしていて、問題の発言をした認識がなかったようだ」と説明した。
(略)
野党側からは杉田氏だけでなく、自民への批判も相次いだ。
立憲民主党の安住淳国会対策委員長は同日午前の自民党の森山裕国対委員長との会談で、「国会議員の品位に関わる。所属政党としてきちんと対応してほしい」と要請。立憲の枝野幸男代表は記者会見で、杉田氏が2017年の衆院選で自民の比例単独候補として当選したことに触れ、「杉田氏を公認し、こうした発言を容認してきている自民のあり方が問われている」と指摘した。
社民党の福島瑞穂党首は会見で、「性暴力を告発しようとする女性に、声を上げさせないための発言だ。このような弾圧的な発言をする人が国会議員にふさわしいのか」と述べ、改めて議員辞職を求めた。さらに「言動を百も承知で、候補者にした自民の責任もさらに大きい」と語った。
自民内でも厳しい声が出ている。森山氏は記者団に「発言があったとすれば極めて遺憾」。石破茂元幹事長も「女性の真摯(しんし)な思いを傷つける」などと述べたうえで、本人だけでなく、党による説明も求めた。
発言は25日、自民の会議で来年度予算の概算要求の説明を受けた際に出たとされる。出席者らによると、性暴力被害者を支援する相談事業をめぐり、元慰安婦支援団体に触れたうえで、民間団体に任せることを批判したという。「ウソをつける」とする発言については、杉田氏は朝日新聞などの取材に「そういう発言はしていない」と否定。下村氏との面会の前にも「言ってません」とした。
(略)
杉田氏は、17年10月の衆院選で比例中国ブロックで比例単独候補の最上位となり、当選した。安倍晋三前首相と親しい保守系のジャーナリスト・桜井よしこ氏は同年9月末、自身のインターネット番組で「安倍さんが杉田さんって素晴らしいというので、萩生田(光一・現文部科学相)さんとかが一生懸命になってお誘いして……」と話していた。当選後は首相の出身派閥の細田派に入り、18年6月から安倍氏のおひざ元の党山口県連に所属している。
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「【全容】「女性は嘘つける」発言の杉田水脈議員「説明はブログで」口頭説明は拒否 下村氏は発言有無を公表せず」@FNNプライムオンライン
自民党の会合で「女性はいくらでも嘘をつける」と発言したとされる杉田水脈衆院議員は30日、自民党の下村政調会長から発言に関して事情を聞かれた。
杉田氏の「女性蔑視を意図した発言はしていない」などとの説明を聞いた下村氏は、発言をめぐる報道を招いたことについて杉田氏に口頭注意した。杉田氏はその後、報道陣の取材に応じたが、発言をめぐる説明はブログで書くとし、その場での説明には応じなかった。
また下村氏は記者団に対し、杉田氏のブログでの説明を見守る姿勢を示した上で、杉田氏の発言の有無については公にしないとし、発言に対するコメントも避けた。以下が杉田・下村両氏の報道陣とのやりとりの全容。
杉田氏「きょうは政調会長の方から、政調の部会での私の発言について、今マスコミで取り上げられていることについてということで呼ばれました。政調会長の方からは、丁寧な、より真意が伝わる説明をするようにということで注意を受けましたので、今後はそちらの方をブログでしっかりと書いていきたいという風に思っております。以上です、ありがとうございました」
記者「こちらの方で少し説明していただくわけには…」
杉田氏「ちょっと質問にはということだったので」
記者「事実関係として…」
杉田氏「ごめんなさい、ちょっときょうは…」
記者「国民には説明しないんですか」「政治家なら語るべきじゃないですか」「なんで説明しないんですか」
杉田氏(無言)
下村政調会長「今回我が党の杉田水脈議員の部会における発言について報道があった。この報道について杉田議員から直接お聞きした。杉田議員からは『女性に対する暴力対策に対するしっかりとした取り組みをする必要があると考え持論を述べた。女性蔑視を意図した発言はしていない』と説明があった。さらにきのう部会の内閣第1・第2部会長にも来ていただいた。我が党は部会での審議内容は公開していないので、誰がどのような発言をしたかは公表していない。我が党の部会は国民の代表による国会議員が自由に政策論議を行う場だ。第三者が傍聴していたのでは言いにくい話もあり、政策立案のためには本音の議論もある。そこで政策立案の部会は会議を基本的に非公開にして各人の発言を公にしないでやっている。ただ今回一連の報道を招いた事については今後の部会における議員の自由闊達な議論を萎縮させかねないことから自身の発言について真意が正確に伝わるように、より丁寧な説明をすることが必要だと口頭注意した。これに対して杉田議員からは口頭注意を受けて、改めて丁寧な説明をするという発言があったので、ブログで書かれたことも含めてこれから丁寧に説明すると思う」
記者「今後さらに何らかの対応は」
下村氏「杉田議員の説明を見てから必要があれば考えたい」
記者「杉田議員の説明とはブログに書かれたものを見てからか」
下村氏「そうですね」
記者「現段階では杉田議員の言い分は、政調会長として納得したということでいいのか」
下村氏「ブログで説明したことについては理解されていないと思うので、改めてそれを書いてももらう必要がある。それを受けて判断したい」
記者「ブログで書くのではなくこういう場で説明があってもいいのでは」
下村氏「それは杉田さんの今後の対応で判断したい」
記者「党として当該発言の有無の確認はしたのか」
下村氏「確認はしたがそれは元々公表する前提ではないので、ここで申し上げる必要はない」
記者「確認した上で誤解を招かないようにと話したのか」
下村氏「そうですね」
記者「口頭注意というのは処分ということでいいのか」
下村氏「まあ口頭注意です」
記者「何時からどのくらい話したのか」
下村氏「3時25分から20分程度です」
記者「注意されたということは杉田議員の発言が捉えようによっては女性蔑視に捉えられかねない、ただ真意は別にあるという本人の説明を納得したという理解でいいのか」
下村氏「いやいや、そういう説明を受けたので改めてもう一度自分の真意をブログなり何らかの形で説明してくださいと言ったので。その説明はこれからだ」
記者「今回の経緯について菅総理・総裁と話はしたのか」
下村氏「いやこれは総裁マターではありませんので。ただ幹事長室の当初窓口的に野田聖子幹事長代行がされたと聞いているので、幹事長室とは相談を事前にしている」
記者「発言自体は、政調会長自身は妥当なものだったと思うか」
下村氏「ですから発言内容については、私はコメントする立場にありません。今後ご本人が説明されると思います」
記者「杉田議員はたびたび、発言している・していないも含めて舌禍の案件が続いているが、それについてはどうお考えか」
下村氏「ご本人がしっかりとそれについては説明する必要があると思うので、過去のことはともかくとして今回については本人から説明を聞きたい」
記者「党として発言を公表しないという説明。本人が、私がこう発言したというのは止めるものではないか」
下村氏「それは本人の判断だ」
記者「杉田氏自身として趣旨の話はしているが、私自身の発言はこうだと説明すべきだと考えるか」
下村氏「皆さんが納得できるような説明をする、その手段は杉田さんが判断する。ただ皆さんがなるほどそういう意味だったのかということを理解してもらえるような説明をしてもらいたい」
記者「説明に納得できなかった場合は、もう一度面談とか話を聞く機会があるのか」
下村氏「そうですね」
記者「その説明に納得できなかった場合、例えば離党勧告とかは」
下村氏「そんな仮定の条件は、それは杉田さんに対しても失礼で、これから説明するということですからまずはそれを受けたい」
記者「先ほど下村さんが説明すべきと言った後に出てきた杉田さんは全く説明しなかったが、このような態度については」
下村氏「いやだからこれから説明するということで、その場ですぐ説明するための準備は必要ですから、それくらいは認めていただきたいと思う」
(2020/09/30)
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