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2001年12月20日小金井市議会本会議 東京都知事の女性蔑視発言に関する決議
2001年12月20日小金井市議会本会議 東京都知事の女性蔑視発言に関する決議
* 賛成12 反対2 退席9
* 提案議員(無所属2、生活者ネット1、公明党11、共産党1)はすべて女性議員この間、都知事の女性蔑視発言が多くの都民から批判を受けているところである。
報道によれば、都知事が松井氏とのテレビ対談を引用したとして「これは、ぼくがいっているんじゃなくて、松井孝典がいっているんだけど『文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものはババァ』なんだそうだ。『女性が生殖能力を失っても生きているっていうのは、無駄で罪です』って、男は80、90歳でも生殖能力があるけど、女は閉経してしまったら子供を生む力はない。そんな人間が、きんさん、ぎんさんの年まで生きているっていうのは地球にとっては悪しき弊害だって…。なるほどとは思うけど、政治家としてはいえないわね(笑い)。まあ半分は正鵠を得て、半分はブラックユーモアみたいなものだけど、そういう文明っていうのは、惑星をあっという間に消滅させてしまうんだよね。」と語ったとされ ている。
また、都知事は、1月23日の「少子社会と東京の未来の福祉」会議席上でも同趣旨の発言をした。都政新報(10月26日号)によると、「この間すごい話をしたんだ、松井さんが。私はひざをたたいてその通りだと。女性がいるから言えないけど…。本質的に余剰なものは、つまり存在の使命を失ったものが、生命体、しかも人間であるということだけでいろんな消費を許される。特に先進国にありうるわけだね。でね…、やっぱりやめようか(笑)。」と語り、「ひざをたたいて」共感している。都知事の問題発言については都議会でも質疑が行われたところである。
他者の発言の引用や、後日の申し開きで済まされる問題ではなく、都知事の本音が吐露された発言と受けとめられても不思議ではない。都民のリーダーとしての資質が問われる問題である。
「心の東京革命」をうたい、東京都男女平等参画基本条例を制定しその実践の先頭に立つ都知事が上述のような女性ばかりか人類全体をおとしめるような発言をされたことは、遺憾であると言わざるを得ない。
よって、小金井市議会は、性別にかかわりなく人権が尊重される真の男女平等参画社会を目指す立場から、東京都知事に反省を求め、今後同種の発言をしないよう強く求める。
以上、決議する。
平成13年12月20日
小金井市議会